2019/05/12
黒い髪
黒い瞳
黒いドレス
紅い薔薇
露わな蕾を、
紅く染める。
紅く染める。
紅い下着を剥ぎ、
白く透明な肌に、
紅い記を刻む。
紅い縄が、、、
血潮のように体じゅうを這う。
全てを晒されても尚、
紅い唇が求める。
女の真髄に流し込まれる、
紅い雫。
体じゅうを紅く染めて、
果てる。
DX歌舞伎町 SM LIVE FINAL 1
終演
Photo by Hiko https://twitter.com/hiko_1005
2019/04/06
桜
東京の開花は早い。
寒さに肩を窄めながら眺める機会も多い中、
明るく暖かな陽の光の中で見る桜は、
格別。
縄で、
華を、、
色付かせ、、、
ゆっくりと、
開く花弁。
残る蕾も、
開きだす。
桜に幔幕、
まさに百花繚乱。
満開の華を肴に、
呑む酒の旨きこと。
桜と縄と、
女と戯れながら、、、
至高の花見酒。
2019/01/25
香り、、、
嗅覚は五感の中で唯一、
記憶と感情に直結している。
二人だけの時間。
ただ委ねればいいだけの時間。
快楽だけに溺れられる時間。
そして、
それが何よりも頑張っている己へのご褒美である、、、
それが何よりも頑張っている己へのご褒美である、、、
自分のためだけの時間。
たとえ、
かけがえのないものを失っても、、
その記憶と想いは、、、
その記憶と想いは、、、
必ず蘇る。
2018/11/09
雪国の秋は短い。
山の頂から色付き出した秋色。
蝶は僅かに残った花の蜜を探し、
赤とんぼはその生を全うしようとしている。
枯れ落ちる前に、、、
まさに、葉が一花咲かせる。
まさに、葉が一花咲かせる。
葉の赤、
襦袢の赤、、
縄の赤に、、、
肌と、
頬が、、、
染まっていく。
落ち葉のように身を横たえて、
縄と川の響に包まれる。
まだ暖かい陽の光が当たる川面に、
冬の乾いた風が吹く。
麓が赤く色付く頃には、
頂は雪の白に染まる。
頂は雪の白に染まる。