遠い国で暮らすことになった。

この国での残り少ない時間。
身の回り、仕事、交流のあった人達、、、
整理することが沢山ある。

そして、、、

自分の気持ちの整理。

忙しさの中で与えられた最後かも知れない時間。
その時間を、自分の為に使おうと思った。

そんな時に、ステージで観た縄の世界。

自分で感じてみたいと、、、

心底思った。



その勇気に応えよう。



縄は怖いもの？



縄は気持ちのいいもの？



縄は切ないもの？



縄は痛いもの？



二度と廻ってこないかも知れないこの一縛に、
縄の全てを感じてみたいと思った。



縄に身を預ける努力など、、、

必要なかったことを知った。


心の準備を整え、
扉を叩く音を待つ間もなく、、、
容赦なく忍び込んでくる縄。



体じゅうを愛撫され、、、



体じゅうを犯された。



女を欲する男の、、、



荒々しい息遣いに、、、



自分が女であることを知った。


自分が女であった歓びは、
思い出として、、
二度と開けない箱に入れ、、、

胸の奥に、大切にしまった。

これが、自ら選んだ、、、
「気持ちの整理」

ゆっくりと縛る。

上から、、、



下に。



ほら、、、



見せてみろよ、、、



狂っていくところを。



ほら、、、

叫んでみせろよ。



ほら、、、

泣いてみせろよ。



ほどくぞ。



ほら、、、

もっと嫌がってみせろよ。



ほら、、、

もっと欲しがってみせろよ。



見ていてやるよ。

女のいいところ？


そりゃ、、、



柔らかくて、



滑らかで、



艶やかで、、、



エロいところだろ。



何処にエロさを感じるかって？


尻？



腰の線？



乳房？



いや、、、

全部だろ。

おい、、、

そこで何を逝き果ててる。


余韻に浸る時間など、、、

与えると思うか？



全ての突起が陰核と化し、



全ての毛穴が腟と化したその躰、、、



縄が這うだけで、



逝くだろ？



恥ずかしさも忘れて、
物欲しそうに突き上げる尻に、



罰を与えるだけで、、、



逝くだろ？



溢れ出る液体の音と縄の音が、



腟と化した耳の穴から侵入するだけで、、、



逝くだろ？



ほら、、、

手を自由にしてやるよ。



舞い戻った血潮と縄が一緒に躰を巡るだけで、、、


逝くだろ？



おい、、、

余韻に浸る時間、、、

今度こそ与えてくれると、、、

思うなよ。

縄をギターに持ち替えて、

女の代わりに、音を鳴かせて、

鞭ではなく、ビートで躰を刻む。






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