2019/01/25
香り、、、
嗅覚は五感の中で唯一、
記憶と感情に直結している。
二人だけの時間。
ただ委ねればいいだけの時間。
快楽だけに溺れられる時間。
そして、
それが何よりも頑張っている己へのご褒美である、、、
それが何よりも頑張っている己へのご褒美である、、、
自分のためだけの時間。
たとえ、
かけがえのないものを失っても、、
その記憶と想いは、、、
その記憶と想いは、、、
必ず蘇る。
2018/11/09
雪国の秋は短い。
山の頂から色付き出した秋色。
蝶は僅かに残った花の蜜を探し、
赤とんぼはその生を全うしようとしている。
枯れ落ちる前に、、、
まさに、葉が一花咲かせる。
まさに、葉が一花咲かせる。
葉の赤、
襦袢の赤、、
縄の赤に、、、
肌と、
頬が、、、
染まっていく。
落ち葉のように身を横たえて、
縄と川の響に包まれる。
まだ暖かい陽の光が当たる川面に、
冬の乾いた風が吹く。
麓が赤く色付く頃には、
頂は雪の白に染まる。
頂は雪の白に染まる。
2018/09/15
猛暑日、最高気温とも観測史上初めてづくしの夏。
そんな夏の終わり、、、
いつもなら涼しげなこの場所も、
まだ夏の日差しが続いていた。
まだ夏の日差しが続いていた。
その場所へは、
この小さな吊り橋を渡って行く。
私達以外誰も入ってこない場所。
自然の中に少しだけ割り込ませていただく。
聴こえてくるのは
せせらぎと鳥たちの囀り。
せせらぎと鳥たちの囀り。
透き通った水に映る己の姿に酔いしれる。
澄んだ水の流れる音を聴きながら、、、
身を沈めていく。
縄と、
優しい流れに包まれていく。
優しい流れに包まれていく。
そして、、、
逝き果てる。
来年の夏が待ち遠しい。
2018/05/11
いろいろな場所で
多くの緊縛写真展が開催されるようになった。
以前はプロの写真家が撮り下ろした写真集や雑誌を
抑揚しながら見漁っていた。
最近は、
プロアマ問わず、芸術的な写真を多く見ることができる。
良い時代である。
モニターから見る写真も素敵であるが、
やはり写真展の大判に引き延ばされた写真はさらに見惚れる。
抑揚しながら見漁っていた。
最近は、
プロアマ問わず、芸術的な写真を多く見ることができる。
良い時代である。
モニターから見る写真も素敵であるが、
やはり写真展の大判に引き延ばされた写真はさらに見惚れる。
写真・カメラの知識、技量、、、
全く持ち得ない私ではあるが、
緊縛の記録として、
写真を撮る機会は多い。
写真を撮る機会は多い。
写真用の照明は用意しない。
部屋の少ない、、、
でも暖かな灯りのなかで
でも暖かな灯りのなかで
艶めかしく変わってく娘の表情、
肌の艶、、
放ち出す色香、、、
それを、
まなことカメラに焼き付ける。
まなことカメラに焼き付ける。
間近で、
少し離れて、、
眺めながら、、、
シャッターを切り、
旨い酒を呑む。
旨い酒を呑む。
漏れ出す声と吐息が、
最高の肴になる。
さて、、、
まだ欲しいかい?
また旨い酒が呑めそうだ。
2018/02/13
大雪の続く雪国。
例年では通れる道も、
雪に埋もれていた。
例年では通れる道も、
雪に埋もれていた。
そんな中で、、、
奇跡的に雪雲の隙間から、
淡い陽の光と、
淡い陽の光と、
舞う粉雪。
薄目を開けた瞳に粉雪が飛び込み、
涙と一緒に零れ落ちた。
雪にも負けない真っ白な肌が、、、
縄と同じ紅色に染まっていく。
涙と一緒に零れ落ちた。
雪にも負けない真っ白な肌が、、、
縄と同じ紅色に染まっていく。
やがて、
紅潮した肌の色と正気が、、、
失われていく。
紅潮した肌の色と正気が、、、
失われていく。
視界も音も、
逝くことも、、
脳が遮断していく。
逝くことも、、
脳が遮断していく。
雪に接していた肌は、
叩いたように色付く。
火のついた躰が、
雪をも解かし埋もれていく。
雪をも解かし埋もれていく。
部屋に戻り、
冷えきった躰を温泉で温める。
冷えきった躰を温泉で温める。
雪の中で、決して長くはなかった縄の時間。
また縄を求める。
今度はゆっくりと縄に浸れる時間。
縄の音も、
縄の香も、、
縄の香も、、
暖かな部屋の薄明かりも、、、
躰に刻み込める。
雪と縄に深く沈んだ日。
縄を纏ったまま眠りについた。
また来ような。