蝶と



女郎蜘蛛



花が、



蜜の香を放ち、、、



蝶を誘う。



張り巡らされた蛛の糸。



舞い、、、捕らわれ、、、


喰らわれる。

今まで感じたことのないような羞恥心。

今まで感じたことのないような圧迫感。

今まで感じたことのないような快楽。

今まで感じたことのないような交い。

下半身だけを露わにされて乱れる呼吸は、、、

恥ずかしいのは嫌だと思っていたから。


首と口に縄がかかって喘ぐのは、、、

苦しいからだと思っていた。


そんな過去に感じたことのなかった快楽に翻弄されるのは、

自分を見失ったせいにしていた。


尻に血が滲むくらい叩かれても、



直接的な刺激に体中を痙攀させても、、


相手が望むことを受け入れている、
相手が望むことに従っている、、、

そんな自分に酔っていた。

新たに感じた体と心の変化は、
相手が導いてくれたものと思っていた。

腰を振りながら、欲しいと何度も懇願し、
気持ちいいと、封印していた言葉が口から洩れ、
叫ぶような大きな喘ぎ声を発し、
溢れる愛液と、腟の痙攀で噴出した液体に溺れても、

自分の体が変化したものだと思っていた。

新しい扉が開いた？

違う。

殻から抜けただけ。

一皮一皮剥いでやる。

本物のお前が見たい。

待ち合わせ場所からタクシーに乗りホテルへ向かう。

あえて内緒話のように、耳元で話かける。

運転手は気になってバックミラーから様子を伺っている。

「脚を開いて」

戸惑う娘。

「脚を開く」

声にならぬ声で「はい」と答えた。

そろそろと、脚を開いていく。

「もっと」

大きく開いた脚。
震えている脚。

出かける時から、下着を着けないように命じていた。


ホテルの部屋に入る。

直ぐに柱に縛りつける。

晒された股間を眺めながら、、、
酒を呑む。

掻き毟られる羞恥心。。。

一人で声をだし、
一人で腟壁が外へあふれ出るくらいの痙攀をし、
逝き続ける娘を肴にする。

一本飲み干した頃、
滴る愛液が大きく染み渡っていた。


波打つ子宮に熱い雫。
出し続けた声が涸れた。



着衣を剥ぎ取り、ベットへ放り投げる。
顔の傍に縄を置く。

縄の香りが責め立てる。

既に涸れた喘ぎ声、
腟壁の収縮による笛の音、、、
背中を打つ鞭の音が部屋に響き渡る。


声、音、香り、
全ての刺激が子宮を攻撃する。

手を握るだけで、大きく腰が脈打つ。



待ち焦がれた素肌への縄。



縄の愛撫に、、、



体が反り返る。



大きく膨らんだ胸の蕾も、
長くしなやかな脚も、、、



好きなように弄ぶ。



玩具にされることで、、、



美しくなっていく娘。

責め縄研究会

楽しい事が大好きな娘。

彼女にとって、縄は楽しい事？

彼女に問うてみた。
「縄、、、好きなの？」

満面の笑顔で「はい」と答えた。

ならば楽しい事、、、始めようか。



縄を懸命に感じよう、、、
縄を懸命に受け止めよう、、、

けなげな気持ちが伝わってくる。



そんなけなげさは、、、いらない。



雄が雌を、、、



喰らっていくように縄をかける。



自分が「女」であることに、
照れくささを感じてしまう娘。

今、目の前で晒している姿は、、、



まさに「女」

日が暮れた公園。





蝋燭と微かな月明かり。



妖しい艶香を放つ。



闇に浮かぶ女の曲線。



静かな公園に、雌の呻き声が響く。



滴り落ちる蝋燭の糸。
滴り落ちる愛液の糸。